ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 結・魚沼 > くらし > 魚沼まち探訪 > てくてく魚沼暮らし~山彩すもんのランチバイキングに行ってみた

本文

てくてく魚沼暮らし~山彩すもんのランチバイキングに行ってみた

ページID:0016647 更新日:2023年9月8日更新 印刷ページ表示

外はムシムシ30℃越えの夏。
特別豪雪地帯の魚沼にも例外なく夏は訪れるわけでして、あまりの暑さにやる気も失せる…
そんな時、無性にカレーが食べたくなりませんか?
でも、自宅で暑い中作るのはイヤ!ということで、地元の料理好き母ちゃんたちの団体「山彩すもん」が毎月二日間だけオープンさせるランチバイキングに行ってきました。

「山のレストラン 山彩すもん」を訪ねる

山のレストランさんさいすもん

ランチバイキングの開催場所は、奥只見レクリエーション都市公園須原公園内にある、魚沼市守門交流促進センター「かたっこ」。
まずは受付でお会計を済ませます。


今月のお品書きはこちら

七月のバイキングお品書き

夏野菜カレーと涼しいスイーツという文字だけで嬉しくなってしまいます。
まずは、色々な料理が並ぶテーブルから一品ずついただいていきます。
バイキングは料理を自分で取るというところにワクワク感がありますよね!

 

今月のメニューを全ていただいたらこうなりました!

今月のメニューすべて

◆ごはん
炊きたての魚沼産コシヒカリです!

 

◆夏野菜カレー
メインディッシュの夏野菜カレー。
夏野菜がもりもり煮込まれているのかと思ったら、素揚げの野菜たちは別添えで。
これなら苦手な野菜があっても美味しくいただけそうです。

夏野菜カレー夏野菜の素揚げ

 

◆鮭のマリネ

見た目も涼やかで美しい、海鮮のマリネ。暑い夏にさっぱりとしたマリネは嬉しい限り。

鮭のマリネ

 

◆トマトの白和え
冷たい夏の前菜。湯むきされたトマトに白和えがソースのようにかかっていてオシャレ。おなかに余裕があれば、もっとおかわりしたかった・・・

トマトの白和え

 

◆ウドのきんぴら

山彩すもんの名のごとく、山菜メニューが豊富です。ウドの爽やかな苦みは夏にもピッタリ。

ウドのきんぴら

◆ぜんまいの炒め煮

ほっとする、優しい味わいの煮物。一口大で食べやすい。

ぜんまいの炒め煮

 

◆冷や汁

見た目涼やか、飲んですっきり。キュウリに目を奪われますが、ゆうごう(夕顔)の新しい食べ方を知りました。

冷や汁

 

◆天ぷら

暑くても、天ぷらはサクサク食べられる不思議。夏野菜のおいしさがダイレクトに伝わってきます。

天ぷら

 

◆漬物

箸休めの漬物。麴漬けのほのかに甘塩キュウリと、しょっぱいナス漬けの組み合わせ。これだけでご飯一杯食べられます。

なすときゅうりの漬物

 

◆デザート

◇梅サワー
くずきりも手作りにびっくり。梅の酸味がガツンとくる、暑さを吹き飛ばす爽やかデザートでした。

◇コーヒーゼリーの糀(こうじ)のせ
コーヒーに糀??と思いましたが、食べてびっくり。コーヒーの苦みと糀の癖のないまったりした甘さが合う、斬新な食べ方でした。

コーヒーゼリーの糀のせと梅サワー
◇揚げ干し飯
昔は、あまったご飯を揚げた、守門の懐かしのおやつ。サクサク食べられます。

揚げ干し飯

 

◆番外編:メダカさん

メダカがいるだけで涼やかな気分に。素敵な演出です。

メダカさん

 

バイキング終了後、代表の酒井イホさんを始め、山彩すもんのメンバーの方にお話を伺いしました。


―山彩すもんの会の成り立ちを教えてください
山彩すもんは、平成17年頃に新潟県から守門の食文化を本にしてみないかという話があり、『語りつぎたい守門のくらしとごっつぉ』を発刊した「守門村食と生活文化研究会」で集まったメンバーが元になっています。
山彩すもんを立ち上げた頃は、メンバーがそれぞれ仕事を持ち、みんなが忙しかったので解散しようと思った時期もありました。
でも、解散するなら最後に「バイキング」というものをしてみたいと思ったんです。
魚沼市守門交流センター「かたっこ」を活用してみないかという話も受けて、ランチバイキングを始めて10年。いまだに会が存続しています(笑)
これまで、目黒邸でおひな膳を出したこともあったし、呼ばれれば新潟市や東京など、どこにでも行って料理を作って提供してきました。

調理をするさんさいすもんの皆さん
調理をする山彩すもんの皆さん

 

―山彩すもんの会は、「食を通して、守門の伝統と文化を継承する」を理念に活動されていますね
魚沼の食べ物は、とても美味しいんです。
夏野菜は自分で作るけど、冬は買って食べることもあって、その時に「味が違うな」って思います。
高度成長期を経て、食べ物は作る時代からお金を出して美味しいものを食べる時代になったけど、魚沼は水が良くて、土地も良い。そのことを次の世代の人たちにも大事にしていってもらいたいですね。

立て看板
立て看板に理念が書かれていました。


―解散を考えてから10年という月日が流れていますが、続けられている秘訣は何でしょうか
美味しいものを作って、美味しかったと言ってもらえるのが嬉しいからです。
最近、守門の料理をたくさん覚え、工夫して美味しい料理を作りたい!街の人たちに守門に来て食べてもらいたい!と志を持った若い人が二人入会してくれました。
私たちが作っている料理は、普段家庭で食べているものの延長線上にあるものですが、これからも、美味しいものを作って、食べて、喜んでもらえたら嬉しいですね。

 

―ありがとうございました

 

5月から足掛け3カ月、取材と称して(本当は食べたいだけ)ランチバイキングに通いましたが、食べ終えると「何か元気になった!」と必ず思っている自分がいました。
山彩すもんの会の皆さんが作る料理を食べると元気になるのは、作り手の皆さんの料理に対する愛情や、美味しいものをたくさんの人に食べてもらいたいという想いが込められているからなのかなと思います。
帰り際、「カレーがとても美味しかったです!!」と、代表の酒井さんに伝えると、「美味しいでしょ~。トマトをたっくさん使うから、今の時期にしかできない夏の定番なの」と言われたその言葉に、魚沼の食材を知り、季節を知り、美味しいものを食べて欲しいという飽くなき探求心を垣間見ました。
これからも、山彩すもんの会が守門の食と生活文化の伝道師として20年、30年と続くことを願っています。
ちなみに、山彩すもんの会発足のきっかけとなった、守門村食と生活文化研究会著『語りつぎたい守門のくらしとごっつぉ』は、市内の図書館で借りることができます。守門の食と生活文化に興味を持たれた方は、ぜひご一読ください。

語りつぎたい守門のくらしとごっつぉ

 

 

data
山のレストラン山彩すもん
会場:奥只見レクリエーション都市公園須原公園内 魚沼市守門交流センター「かたっこ」
住所:〒946₋0216 新潟県魚沼市須原5851
開催日程:毎年5月~10月 第3土日
開店時間:11:30~
座席:限定30席 完全予約制
料金:一人2,000円
【予約・問い合わせ先】
代表:酒井イホ
TEL:090-2762-4941 FAX:025-797-2018