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【まちなかキーパーソンインタビューvol.1】SEASON.FYG 櫻井一崇さん

ページID:0024769 更新日:2024年9月2日更新 印刷ページ表示

まちなかキーパーソンインタビュー(全4回)

魚沼市の中心市街地を盛り上げるべく、

8月中に実施した、「小出まちなか実証実験店舗 お試し出店」。

短い期間だったにもかかわらず、4名の方がお試し出店に手を挙げてくださいました!

 

どの方たちも、「魚沼をもっと楽しくしたい」とそれぞれに考え、実際に行動を起こしている人たち。

きっとこの先も、魚沼のかたちを変えていくキーパーソンになる人たち。

その思いを聞いてみました。

SEASON.FYG 櫻井 一崇さん

現在、本町商店街から移転して、魚沼市下倉にあるお店にお邪魔してきました♪

SEASON.FYG1

心地よい音楽が流れる店内。

お試し出店、どうでした?

良い時間を過ごせましたよ~。
本町通りの人たちが「櫻井くん!また来てくれたんだね~!」と声をかけてくれたり、ビールを差し入れてくれたり。
ここでSEASONを経営していた時も本町通りの皆さんにはよくしてもらいました。

大盛況でしたね!

県外からも仲間が駆けつけてくれたりしました。
一緒に出店してくれたショップの皆も、売り上げの面でもちゃんと成果があって、良かったです。

櫻井さんは本町商店街で経営経験がありますけど、商店街への出店に課題とかは感じましたか?

駐車場ですね。
商店街には駐車場がないから、苦肉の策で、ある程度路駐を黙認してる部分も多いけど、それもデメリットだと思いますよ。

えっ、それはなぜですか。

路駐すると長い時間止めていられないから、目的の店に短時間しか滞在しない。
そうすると商店街を歩かない。
きちんと車を止められる場所がないと、ゆっくり商店街の店を回ろうという気持ちにならないと思う。

Tシャツ

櫻井さんの着ているTシャツ。
よく見ると小出商店街の交差点が描かれているのです!

櫻井さんは、魚沼市出身なんですよね。

昔は、地元つまんねーって思ってたんですよ。
で、大学に進学して東京行って。でも東京もつまんねーってなって。

休学して、ワーキングホリデーでカナダ・トロントに飛びました。
15万円だけ握りしめて。

す、すごい行動力。

でも英語って伝えようって気持ちがあれば、ちゃんと伝わるんですよね(笑)
言葉わかんなくても、こいついい奴だ!ってのはわかります。

で、カナダに行って気づいたんですよ。
「あ、つまんねーのオレじゃん」って。

地元も東京もつまんねーって言ってるオレがつまんねーんじゃん、って。

それから、海外回っていろんな人に出会って。
帰国して、復学して。
ぶ厚い講義要項を片っぱしから調べて、良い先生や講義やゼミを見つけて。
旅行会社に就職して。
登山のツアーを担当しながら全国各地いろんなところ回りました。

地元盛り上げたい、あとやっぱりスノーボードやりたいって思って地元帰ってきたんですけど。
今までの経験が全部、今の仕事に生きてますね。

櫻井さんデザインのオリジナルTシャツは好きな色や柄でオーダーメイドができるそう。
生地や品質にもこだわっており、長く愛用できる一着になること間違いなし。

SEASON.FYG2

お店の奥にはこんな空間が。
倉庫を改装して設置した室内スケートランプ。

室内ランプ

ファッションに雑貨に、スケボーに音楽に。ものすごく多彩なお店です。
ご自分でイラストを描いたり、デザインもするんですね!

そうですね。

旅行会社に勤めてた時、登頂の記念に、お客さんに花の絵を書いて渡してたんですよ。
男性は登頂そのものが目的なので、あまり反応がないんだけど(笑)女性はすごく喜んでくれるんですよ。
女性は年齢を重ねるごとに美しいものへの感度が上がるというか。


創作活動は求愛行動だと思いますね。
カッコイイ商品を集めたり創ったりしているのも、男女とか年齢とか関係なくモテたくてやってるんで。

今でも、全国各地を回っているんですよね。

全国各地のイベントに呼ばれて行きますね。
海外だとアメリカ。


色々回りましたけど、魚沼だけじゃなく、日本全国どこに行ってもムラ社会だと思いました。
ムラ社会を作って、トナリのムラを嫌う。


それが悪いとかじゃなく、日本の特性だと思って、プラスに捉えています。
そういう鎖国文化や人間性だからこそ、地方に文化が残る。
新しいものを受け入れることに時間がかかっても、受け入れてからの研ぎ澄ませ方が、アメリカとはまた違うなと思います。

でも、地元魚沼を選んで、お店を続けている。

いや、魚沼でずっとやっていこうと決めてるわけでもないです。

うっ…(ショック)

イベントで呼ばれて行くということは、
その町が自分を呼んでくれるってことじゃないですか。
固定のお客さんもいるんで、そっちに店を移転すれば、単純に人口が多い分売り上げは上がるし。

ただ、ここまで自分のやり方を確立するのに10年はかかったし、いくらノウハウやスキルがあっても、
新しい土地でまた同じことを始めるとしたら、ある程度の年数はかかると思うんですよね。
自分や家族の年齢とか、人生逆算して考えると、ここで老舗になっていくのも一つの道だと思います。

人生はドライブだと思ってるんで、ゴールは決めてないです。
居たい所に居たい、常に自問自答して。

櫻井さんにとっての魚沼の良さって?

スキー場で半年滑れるところ。他のリゾート地と違ってスキー場が空いているところ。スキー場に行かなくても家族で土手で滑れるところ。
そんな土地はなかなかないと思いますよ。
でも、雪が多くて自然が豊かな土地が、住みづらくて人口が少ないのは当たり前じゃないですか。

小出橋を渡ったときに見える越後三山の景色とか、地元の人が当たり前だと思っていることを当たり前と思わないでほしい。
クオリティの高い飲食店も多いですよ。地元の人が知らないだけで。

魚沼は住む場所としては文句ないと思いますよ。
東京も近いし。

でも地元帰ってくるには仕事がネックとかよく言われますよ。
職種が少ない。
でも、それもチャンスだと思います。


自分はもうこの仕事でオンリーワンになったんで、
だってこんな仕事してる人全国探しても他にいないじゃないですか(笑)
なので、後はもうこれを続けていくだけなんですけど、
あんまりがんばれてないな~と思ってる人とか、
櫻井くんは(自分のやりたいことができて)いいよね、みたいな
劣等感感じちゃってる人とかもいて。

そういう人も、うちの店来てもらって、話聞いたりしますよ。

たしかに、櫻井さんには
つい話し込んでしまいたくなる不思議な引力があります。

たまに「うちの店はカウンセリングルームじゃないんだから」とか言いながら(笑)
この世にラクに生きてる人なんか一人もいないと思ってるんで、
うちの店来てゆっくり話してってほしいですね。

 

※実際、話し込んでしまい
 予定していたインタビュー時間を大幅に過ぎてしまいました…(筆者)

魚沼の若者や、今この現代を生きる若い人に
何かメッセージとかありますか。

デカいっすね(主語が)

はっ、すみません。
なんか櫻井さんには不思議とそういうことを聞きたくなってしまいました。

何だろう…(笑)

「現実を生きよう」とかですかね。
田舎ってウワサも多いところですからね。
でもどのムラ社会も一緒。
うちの店だって、「変なもの売ってる」とかウワサ立てられたりしましたよ。
来たことない人が勝手にそう言うんですよね。来てみれば、カッコイイものしか置いてないのがわかるのに。


他人のウワサに惑わされないで、自分の目で見てほしいですね。
地元がつまんないって言ってる人、ちゃんと自分の目で見てそう言ってる?周りに流されてない?
SNSとかだけ見て知った気にならないで、ちゃんと現実を一生ケンメイ生きようよ、ってことですかね。

今後の展望を教えてください。

仕事したくて創作がしたくて、つい無理してしまったりすることもあるんですけど、
今は家族との時間を一番大切にしてますね。

 

SEASON.FYG

2018~2023年まで今回の実証実験店舗である本町1-2で店舗を運営。
現在は下倉に店舗を移転して、倉庫を改装した室内スケートランプを併設。
音楽、アート、ファッション、あらゆるカルチャーを具現化する、オンリーワンのお店。

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