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【まちなかキーパーソンインタビューvol.2】認定栄養ケア・ステーション「よりそいーと魚沼」小幡さん
まちなかキーパーソンインタビュー(全4回)
魚沼市の中心市街地を盛り上げるべく、
8月中に実施した、「小出まちなか実証実験店舗 お試し出店」。
短い期間だったにもかかわらず、4名の方がお試し出店に手を挙げてくださいました!
どの方たちも、「魚沼をもっと楽しくしたい」とそれぞれに考え、実際に行動を起こしている人たち。
きっとこの先も、魚沼のかたちを変えていくキーパーソンになる人たち。
その思いを聞いてみました。
認定栄養ケア・ステーション「よりそいーと魚沼」小幡さん
商店街で7月19日に実施したお試し出店では、
「猛暑に備えよう!熱中症対策ミニ講座」を開催していただきました。
お試し出店してみて、どうでしたか?
お試し出店の時期と内容がちょうど合っていたので、良かったと思います。
出店決定から開催まであまり間がなかったので、
告知の部分で少し不安はありましたが、
新聞にイベント情報を掲載していただけて、
それを見て来てくださった方がいたので、嬉しかったですね。
熱中症、今まで良かれと思ってやっていたことが
実は逆効果だった・・・など、知って良かった、目からウロコの内容でした!
このような講座は、他にもいろいろやってるんですか?
そうですね、色々な企業様とつながりがありますので、
無料セミナーやサンプル展示などはできます。
テーマとしてはたとえば、
「転ばない身体づくり」ですとか、
「レトルト食品を使った介護食、離乳食」とか、
防災食のサンプル展示なんかもありますね。
食事、健康、防災まで幅広く対応ができるんですね!
私たちは日本栄養士会から認定を受けた「認定栄養ケア・ステーション」ですので、
多くの企業様からの信頼を得て、活動させていただいています。
魚沼市でも、栄養相談や健康づくりに関する事業、
かたっくりでの親子クッキング、
災害時でも簡単にできるパッククッキング実習など、
様々な事業に取り組んでいますし、
地域食堂にも関わっています。
店舗(拠点、事務所)を構えたいという希望はありますか。
拠点は拡大したいですね。
今回のようなイベントや、簡単な実習もできて、
打ち合わせや相談もできるような場所があったらいいですね。
「防災クッキング」とか、「アイスクリーム作り」とか、
大がかりなキッチンがなくても楽しい体験や実習はできますので。
「地域の食の保健室」を目指して
私たちの活動のコンセプトは、「地域の食の保健室」というものなので、
地域のみなさんの身近な存在になりたいという思いがあります。
食事や、健康のことでちょっと困りごとがあったり
誰かに話したいなと思ったときに
学校の保健室みたいに、悩みを打ち明けられる場所だったり、
安心できる居場所として、気軽に立ち寄れる拠点があったらいいですよね。
地域にそんな場所があったら安心しますね!
そうですね。
食と健康とひとことに言っても、
それぞれの家庭、それぞれの個人で
生活スタイルや事情は様々ですから、
「こうしなきゃいけない」ということはありませんし、
型にはめるようなことはしません。
それぞれみなさんが持つ自分らしさを活かしながら、
「おいしく、たのしく」食を通じて健康になれるお手伝いをしていきたいです。
プロにそう言ってもらえると、安心します。
私も、自分の食生活をかえりみると、決して健康的でない日もあるので…(笑)
皆さん、仕事に家庭に忙しいですからね。
忙しい人たちも、魚沼食材で健康に
もちろん、忙しいのは子どもたちも同じです。
たとえば今、部活動の地域移行を進めてますよね。
そうですね。
学校部活動から学校の枠をこえた地域のクラブになってきています。
親御さんの送り迎えが必要な場合もあるし、
夕食をきちんと食べてから部活に行くというのがとても大変です。
塾通いの子たちも同じですね。
そうするとインスタントの食事にならざるを得なかったり、食事の時間が遅くなったりする。
働き盛りの魚沼の若者も、疲れて仕事から帰ってきた後
きちんとした食事ができてないという話も聞きますし。
そうですね。「夕食」の時間帯の支援は少ないのが現状です。
「昼食」の支援は、高齢者向けの配食サービスや地域食堂などで、比較的あるんですが。
そういった忙しい方々にも、魚沼の美味しいお米や野菜を
しっかり食べて元気になってほしいですよね。
地域のお弁当屋さんなどとコラボして、
魚沼食材を使ったお総菜などのレシピ開発などもしてみたいです。
魚沼野菜が余っている!?
野菜といえば、
自宅の畑で野菜をつくっている人たちが、
消費しきれなくて余った野菜の活用方法も考えたいと思っています。
キュウリやナスなどが飽和状態になる時期、ありますよね。
みんながナスを配り歩いているという光景(笑)
近所でもみんな作ってて、
配ってももらってもらえない、なんてこともありますよね。
かといって、売り物として出せるほど品質や収量が安定しているとかいうわけではない。
でも、野菜をつくる人にとっては畑仕事が生活の一部だし、健康づくりにも繋がっています。
そういう野菜をうまく活用して、
野菜を食べる人も健康に、野菜をつくる人も生きがいに、という仕組み作りもしてみたいですね。
野菜も含め、市内で生産される食べ物のフードロス問題にも取り組みたいです。
小幡さんが関わっている地域食堂では、地域の人や地元企業からのご厚意で
食材を提供していただいているそう。
魚沼の恵みが満載のごはん、おなかも心も満たされますね♪
「食」をテーマに、様々な地域課題に取り組んでいるんですね!
そうですね。
健康、栄養、介護予防、居場所づくり、防災などさまざまな分野で
食をテーマに展開していきたい事業はたくさんあります。
生涯にわたって、住み慣れた魚沼で
その人らしく生き生きと暮らし、日々の食事を美味しく、楽しく食べられるようお手伝いをするのが
私たち「よりそいーと魚沼」です。
これからも食を通じて魚沼の良さを発信していきたいですね!
魚沼在住のデザイナーさんが制作したロゴ。
かわいらしくてほっこりします。
本日は、ありがとうございました!
認定栄養ケア・ステーション「よりそいーと魚沼」
食事や栄養に関する相談や講座、
実習や研修会などを主な業務として、
地域の栄養ケア・健康づくりをお手伝いする。
- 「栄養ケア・ステーション」とは?
栄養・食の専門職である管理栄養士・栄養士が所属する、地域密着型の拠点です。
地域住民の方はもちろん、医療機関、自治体、健康保険組合、民間企業、保険薬局などを対象に
管理栄養士・栄養士をご紹介、用途に応じたさまざまなサービスを提供します。
(公益社団法人 日本栄養士会ホームページより)