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「何かをしたい」という気持ちが人をつなぐ! 地元大好き中学生が、地域活性化団体の代表になるまで。

ページID:0019408 更新日:2024年1月12日更新 印刷ページ表示

 「地域おこし」と聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
みんなが集えるイベントを開催すること?若者が活躍して地域を盛り上げること?移住者が増えること?十人十色の「地域おこし」があると思います。
今回の主人公、瀧澤さくらさんと筆者が初めて出会ったのは、彼女が中学生の時。
地元が大好き!休日は近くの公園で遊ぶ!という彼女の言葉が強く印象に残ったのを覚えています。
あれから7年。
地元が大好きだった中学生は、地元が大好きな地域活性化団体の代表になっていました!

 

サクラクレール代表 瀧澤さくらさん

左側手前が瀧澤さくらさん、右側が林あゆみさん
                                                左側手前が瀧澤さくらさん、右側が林あゆみさん

 

地域おこしにたずさわろうと思ったきっかけを教えてください

小学生の頃から人に関わる仕事がしたいと考えていました。中学生の時に、地域おこし協力隊の制度を知り、地元を盛り上げるっていいなと思ったのがきっかけです。
両親の「地元が好きだから、さくららしくていいんじゃない」という後押しもあり、将来は地域おこしにたずさわりたいと思うようになりました。

 

生まれ育った堀之内商店街の動画をYouTubeにアップされていますね

動画制作は、修学旅行で行った沖縄の動画をInstagramにあげたことがきっかけでした。
それを見た友人から「動画っていいね!」と言ってもらえたので、高校2年生の冬に堀之内商店街のクリスマス飾りを動画に収めて、初めてYouTubeにアップしました。
その後も商店街のお店を紹介する動画をYouTube<外部リンク>にアップしていますが、現在はInstagram<外部リンク>中心にあげています。

 

サクラクレールという地域活性化団体を立ち上げられました

ちょうど2年前、2021年の冬にInstagramで「誰か一緒に地域活性化をしませんか」と呼びかけたところ、堀之内在住のイラストレーター、林あゆみさんから「一緒にやろう!」と声をかけていただきました。
同じ堀之内地域に住んでいますが、その時まで直接のつながりは無かったので、嬉しかったです。
サクラクレールは、自らが何かコトをおこすと共に、サクラクレールを通して人と人とがつながる「きっかけづくり」を目指しています。
実際に私たちが活動することで堀之内の団体と学生がつながり、新たな取り組みが生まれて地域が活性化していければいいと思っています。

 

サクラクレールの取り組みを教えてください

サクラクレールの最初の取り組みは、私の同級生のおじいちゃん・おばあちゃんが以前営んでいたお寿司屋さんの空き店舗を利活用することでした。店舗は、毎年5月から10月に「皇大市」が開催される皇大神宮のすぐ隣にあるので、2022年5月の「皇大市」に合わせてPRを計画し、まずは「皇大市」を運営する皇大市の会(堀之内商工会)へ相談しました。
商工会には、空き店舗の活用についても相談にのっていただけました。
初めての「皇大市」では堀之内の名産品である「ユリ」の花と魚沼の景色のポストカード、堀之内の「堀」の文字をかたどったマグネットを販売しました。

堀之内への愛を感じる「堀」マグネット
                                         ​堀之内への愛を感じる「堀」マグネット

 

その後の「皇大市」ではジュース釣りを用意して子ども達に楽しんでもらったり、9月の十五夜まつりでは大学生と一緒にクリームソーダを販売したりと、活動の幅を広げていきました。

 

大学生とコラボしたクリームソーダの販売
                                      大学生とコラボしたクリームソーダの販売

 

昨冬には、「雪庇(せっぴ)ケーキ」を販売していましたね

​これは林あゆみさんが考案してくれました。遊びに来た関東在住の友人が屋根の雪庇を見て「生クリームみたい」と言った事に着想を得たそうです。あゆみさんはこの企画を何年もあたためていて、今回実現すべく堀之内商店街の「吉田屋」さん(お菓子屋さん)へ相談に行きました。
その「吉田屋」さんからも「いいアイデアだね」と太鼓判を押していただき、2023年2月、魚沼の奇祭と言われる「雪中花水祝」で限定50個販売しました。
SNSとチラシで告知し新聞に取材もしていただきましたが、正直完売するか不安だったので、即売したのは嬉しかったです。
商店街の店主さん達はプロ集団なので、例えば私たちが「こんなものがあるといいな」と考えたものを形にしていただくことができます。そこが堀之内の強みだと思います。雪庇ケーキの企画・告知はサクラクレールが行い、製造・販売は吉田屋さんと、お互いの得意分野を活かした活動になりました。

即売した雪庇ケーキ。ロータリー除雪車の演出がかわいい。
                ​即売した雪庇ケーキ。ロータリー除雪車の演出がかわいい。

 

今年度は、ユネスコ無形文化遺産に登録された堀之内の盆踊り「大の阪」でゆかたの着付け教室を開催されました

着付け教室への参加者は残念ながらゼロでしたが、チラシを見て踊りに来てくださった方は何人かいらっしゃいました。
3日間通して、踊りの輪が二重になったことには感動しました!!

 

これから魚沼市はどのようになっていくと良いと思いますか

若者にとって魚沼での暮らしには、仕事面や田舎で生きる生きづらさがあるように思います。
私も色々な方と関わる中で話し合いの大切さを痛感しているので、さまざまな人が生きやすくなるように、話し合いをしながら若者の価値観を広めていきたいです。

 

ありがとうございました

 

インタビューで、話し合いの大切さを語っていたさくらさん。
さまざまな世代と話し合いをするべく11月には魚沼出身の若者2人が主催するワークショップ「魚沼の未来を考える日」を開催するなど、精力的に活動しています。
サクラクレールという団体名は、さくらさんの名前であるだけでなく、雪国にとって待望の春を象徴する「桜」、それがフランス語の「クレール」という言葉が意味する、十分な光に照らされ明るい様子を表現していると教えていただきました。
これからも地元を応援し、魚沼の若者を明るい希望へ導く活動を期待しています!

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