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移住者インタビュー(大滝義隆)

ページID:0020361 更新日:2024年3月14日更新 印刷ページ表示

人と人、自然と人の「間」が丁度いい!
魚沼市の「素のチカラ」を味わいに来てください。

田んぼでほほ笑む大滝義隆さんと子ども

移住された経緯を教えてください

大学進学を機に生まれ育った新潟市を離れましたが、30代後半に差し掛かった頃に「新潟にUターンしたいな」と考えるようになりました。初めは新潟市の実家に帰ろうと思い、情報収集のため登録した新潟のUIターン・サポート団体のメールマガジンで、「にいがたknow村(のうそん)プログラム」という県が実施する事業があることを知りました。
そこで2018年9月、都内で開催された同プログラムの説明会に参加し魚沼市と出会いました。
他の市町村もプログラムを提供していましたが、どれも単発の農作業体験でした。単発の体験よりも、現地に2回通い、加えて都内でマルシェを1回開催する魚沼市のプログラムに魅力を感じて参加を決めました。
3回のプログラムを通して、地域を深く知ることができると思ったからです。
かつて新潟県に住んでいましたが、魚沼市を訪れたことはありませんでした。このプログラムがなかったら、魚沼市を訪れる機会は無かったかもしれません。​​

新潟のうそんプログラムに参加する大滝さん

 

にいがたknow村プログラムに参加していかがでしたか

「元気すもんプロジェクトチーム」の皆さんと関わりを持ち、「また魚沼に行きたい」と思うようになりました。
道普請や絵本の家ゆきぼうしの雪おろしにも参加させてもらい、地域への愛着も湧くようになりました。
プログラム終了後は、移住を視野に入れて「もっと地域を見ておきたい」という気持ちから、福山新田地区の山暮らしツアーに数回参加しました。魚沼市と出会ってから1年くらいでしょうか、最終的に移住することを決めました。​

新潟のうそんプログラムで参加した雪ほり

仕事はどうされようと思っていたのでしょうか

初めはそれまでやっていた、鍼灸師やトレーナ―の仕事も考えていましたが、にいがたknow村プログラムで関わった須原地域のコミュニティ協議会が地域おこし協力隊員を募集していることを知り、応募しました。
3年という在任期間中、地域に住み、地域と関わることができる地域おこし協力隊は移住を検討している者として、とてもありがたい制度だと思います。

 

地域おこし協力隊に応募するにあたり、家族の反応はいかがでしたか

妻は移住を全く考えていないようでした。なので家族全員ですぐに移住するのは難しいと思いました。
3年の期間があれば、途中で妻の気持ちも変わって移住するかも?と思いましたが、現在も移住する気持ちは無いようです(笑)
子どもは、今通っている学校に友達がたくさんいるから引っ越したくないと言っていましたが、今では長期の休みや土日などには頻繁に遊びに来てくれます。
子ども達にとっては、関東と魚沼市、まったく違う環境や価値観を得られる場所があるのは良いことだと思っています。
こういう生き方もあるんだなと、肌で感じてもらいたいですね。

 

移住して良かったことを教えてください

自分の理想に近い環境に住めていることです。
小学生の頃から自然の中で生きたいという気持ちがあって、その頃の夢は「仙人」でした(笑)
授業でレイチェル・カーソンの著書『沈黙の春』を読んで、酸性雨が自然に及ぼす影響について考えたりと、当時から自然環境、健康、運動、食に興味を持っていました。
千葉県いすみ市に「ブラウンズ・フィールド」という、マクロビオティックや自給自足の循環型生活をしながら、カフェ・宿泊施設をしている所があります。
そこのスタッフはそこでの暮らし自体を学びに来ている人たちも多く、人も環境も風通しが良くて、この環境こそが自分の理想形だと思いました。
最初にブラウンズ・フィールドに行った時に抱いた『ありのままで自然に生きよう』という思いが、自分の人生の理念となりました。
自分でもブラウンズ・フィールドのような循環型の生活を送ってみたい。
それをかなえられるのが魚沼市だと思っています。
魚沼市は朝、昼、夕方に時間を知らせる音楽が流れます。その音楽が陽が昇ったら起き、沈んだら寝る、本来は当たり前の自然な時の流れを教えてくれます。そのような、自然と人が近く、共に生きているように感じられる時間を、私は『うおぬま時間』と呼んでいます。
見上げれば素晴らしい景色が普通に広がっていることにも、日々感動しています。​

魚沼の大自然

 

移住して大変だったことを教えてください

何かあったかな…
にいがたknow村プログラムに参加し、移住する前から地域に知り合いができていたので、困ったときに相談できたことは本当に助かりました。
しいて言うなら、雪関係のトラブル(タイヤが雪でスタックした、滑って雪壁にぶつかった、水道が凍った等々)や、夕方のJR只見線と路線バスの小出行の時間が近くて、それを逃すと次が無い…みたいなことはありました。ですが、これらもひっくるめて『うおぬま時間』だと思っているので、不便だなと思うこともありますが、困ってはいません。

移住を検討している方に一言お願いします

私は地域おこし協力隊として赴任してから、ずっと二地域間居住、二地域拠点で活動しています。
いきなりの移住はハードルが高いので、二地域間居住でも良いということをお伝えしたいです。
普段の居場所とは違うサードプレイス(第3の居場所)で過ごすことは、とても貴重な時間になりますよ。
魚沼市にはモノは多くはないけれど、人と人、人と自然、建物と建物など、その間には丁度良い「間」があり、ゆるやかな時間が流れています。
その丁度よい「間」から、「ないこと」の贅沢さや豊かさを知ることができるので、来て感じてもらえたら嬉しいです。
また、魚沼は自然環境や食材などが持つ「素のチカラ」が素晴らしいので、住めば健康的な生活が送れると思います!
自分でも、雪国観光圏がすすめている「雪国リトリート」(リトリートとは、日常の生活から離れ、頭と心をカラッポにしてゆったりと自分自身を再生する新しい旅のスタイル)のガイドとして、来訪していただくためのきっかけづくりに力を入れています。
魚沼市は、訪れれば楽しいことがたくさんあるので、まずは遊びに来てください!
移住はその次です!(笑)​

雪国リトリートのガイドをする大滝さん

 

ーありがとうございました。

大滝さんの話を伺って「足るを知る者は富む」という言葉を思い出しました。ライフワークの鍼灸治療に加え、「雪国リトリート」にも力を入れていきたいと語っていた大滝さん。
今後の魚沼市での活躍に期待しています!

 

大滝義隆

​大滝 義隆(おおたき よしたか)

新潟県新潟市出身
新潟県主催の「にいがたknow村プログラム」に
参加して、魚沼市の須原地域と出会う。
鍼灸治療に加え、地域づくりNPO法人の理事や
「雪国リトリート」のガイドなど、フットワーク軽く
様々な活動に取り組みながら、『うおぬま時間』を楽しんでいる。
魚沼に移住して5年目。

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