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移住者インタビュー(薄井洋一・薄井ひとみ)
東京⇔魚沼 二地域居住の祖!?
大好きな新潟のお米とお酒、そして大自然を謳歌する仲良し夫婦の日常
移住したきっかけを教えてください
職場も住まいも東京にありましたが、キャンプと新潟のお米とお酒が大好きで、週末になると必ずと言っていいほど新潟を訪れていました。
特に佐渡のキャンプ場が気に入っていて、何度も子ども達を連れて一週間のキャンプを楽しみました。
そのように過ごしていると、必然的にキャンプ用品は増えてゆき、東京の自宅は満杯状態に…
当初はトランクルームを借りることも考えましたが、そのお金を払うなら新潟に古民家を買って、拠点にしても良いのでは?とひらめきました(笑)
住宅情報誌で、あるかやぶきの古民家を見つけ不動産会社に問い合わせましたが、残念ながらその古民家は売れてしまいました。その代わりにと紹介されたのが、今の家の裏にあった古民家でした。
それまではキャンプ場で自然を楽しんでいましたが、今度は住んだところがキャンプ場みたいなところだったので、子ども達も夏は虫取り、冬はスキーやスノーボ―ドなどに親しみました。
ほぼ毎週末、東京―魚沼間を往復して大変だったのではありませんか?
どんなに忙しくても金曜日の夜東京を出発し、日曜日に帰る生活を30年続けられたのは、田んぼをやっていたことが大きかったです。家の周りに田んぼがあったから米作りを始めたのですが、これがあるから継続して通い続けることができたのです。
米作りを始めた時から、無農薬、天日干しのお米を大切に育てています。
また、魚沼で週末生活することによってオンオフが切り替えられ、東京での生活にも張りが出ました。通っていた頃、ここに来ると仕事から離れてほっとしたことを思い出します。
集落にいきなり家を購入して、毎週末通い詰めていたご家族に、集落の方はどのような反応でしたか?
集落の方には「何で来たの?」とよく言われました。
毎週末通っていたので、集落の七不思議に数えられていたそうです(笑)
移住してよかったことを教えてください
四季がはっきりしているところがとても良いですね。
紅葉には少し早い10月、石垣島に住む子どもが稲刈りの手伝いに来て「紅葉が見たいなぁー」とつぶやいていました。やはり四季の移り変わりは、日本人にとって大切なものなのだと思います。
また、家を購入するまでは集落のことを全く知らなかったのですが、住んだ場所がここで良かったと思っています。
夏に花火を上げても怒られませんし、子ども達に田舎ができました。
集落の方々とも通っていたころから交流し、良くしていただきました。今も年1回は集落全体で旅行に行っています。
移住して困ったことを教えてください
近くに飲み屋さんが無いことでしょうか(笑)
市街地へ出ても、タクシーで帰るにはなかなかの距離なので、結果宅飲みになります。
近くの家の方と飲むことができるのは良いことですかね。
あとは、お米は無農薬で育てているので除草作業が大変です。
移住を考えている方へ一言お願いします
今住む場所から車で30分走れば、市街地へ行けます。市街地から30分の距離なのに、川あり山ありの自然豊かな場所に住むことができます。
お米も美味しいし、近年の米不足も全く関係ありませんでした。
米作りやイワナの養殖、薪ストーブの薪づくりなど、いろいろ自分たちが作りたいものを自分たちで作る楽しさもあります。
最初から移住!と意気込まず、私たちのように何年か通って土地を知るのは良いと思います。移住の希望があれば、私たちのところへいつでも来てください。お待ちしています。
―ありがとうございました
東京で仕事と子育てをし、週末はほぼ魚沼という30年を経て、この地を終の棲家と決めた薄井ご夫妻。
大自然の中で、大好きな魚沼のお米を食べ、大好きな新潟のお酒で晩酌することが幸せなのだとニコニコお話しくださいました。
現在は地域のさまざまな役員もこなすお二人のこれからを陰ながら応援しています!
薄井洋一(うすいよういち)
東京都江東区出身
薄井ひとみ(うすいひとみ)
福岡県北九州市出身
増え続けるキャンプ用品を収納するため
魚沼市に古民家を購入。
毎晩二人で新潟の酒で晩酌をするのが
楽しみ。
魚沼市に通って30年、魚沼市に移住して9年目。