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移住者インタビュー(曳地 卓)

ページID:0033800 更新日:2025年10月3日更新 印刷ページ表示

曳地卓さん

移住したきっかけを教えてください

私は福島県伊達市の出身です。都内の服飾専門学校に通っていた時、アルバイトで始めたバーテンダーの仕事がとても楽しく、自分は飲食業に向いていると気づきました。服づくりは好きでしたが、仕事として取り組むイメージは持てず、20歳で専門学校を中退。それ以来20年、働く店やジャンルは変わっても、飲食業界一筋で歩んできました。

魚沼市へ移住したきっかけは、私が店長を務める「蛍」の親会社である「株式会社縁」の社長夫人が魚沼市堀之内地域の出身で、「蛍」の前身である「居酒屋 蛍」のオーナーの娘さんだったことです。魚沼にお店を出すことが決まり、「魚沼に行ってくれないか」と社長から声をかけられました。私以外の社員はみんな都会育ちのシティーボーイだったので、私に白羽の矢が立ったのだと思います(笑)。

 

慣れない土地での居酒屋経営は大変だったと思います

「居酒屋 蛍」は一時休業をしており、私が再オープンするべく移住したのは2019年。
ほぼコロナ禍と重なり、飲食業界にとっては厳しい時期でしたが、常連さんをはじめ多くのお客様に支えられて営業を続けることができました。
2022年にリニューアルのため閉店し、2024年に現在の「蛍」として再出発してから、ちょうど1年になります。​

 

「居酒屋 蛍」でアルバイトをしていた魚沼出身の若者が、御社の正社員として働いているというインタビュー記事を拝見しました

滝沢くんは、高校2年生の時から「居酒屋 蛍」でアルバイトをしてくれました。
私と同じく、働く中で飲食業に興味を持ってくれたので、「株式会社縁」の社長へ紹介したところ、高校卒業と同時に正社員として採用されました。就職して3年目ですが、現在は都内にある系列店の居酒屋で店長として活躍しています。
若い世代が飲食の道を志すきっかけをつくれたことは、とても誇らしく感じています。​

 

移住して良かったことを教えてください

とにかくご飯が美味しい!お米が美味しすぎて、移住後は15kgほど成長してしまいました…

また、「蛍」がある堀之内地域のお祭り文化の熱さには驚かされます。特に堀之内十五夜まつりにかける情熱はすさまじく、準備期間中みんなが士気を高めあい、祭り当日のパフォーマンスは最高潮に達します。他にも、ユネスコ無形文化遺産に登録された盆踊り「大の阪」、極寒の中、新婚の男性に水をかける「雪中花水祝」、お神送りやお神迎えなど、年間を通じて多彩で熱気に満ちた祭りが受け継がれています。
祭りとは、年1回子ども神輿や神輿が練り歩くものというイメージでしたが、堀之内にきて認識を改めました。
地域の方々の情熱に触れるたびに「堀之内ってすごい!」と感じます。

 

移住して困ったことを教えてください

困ったこと…やはり雪でしょうか。
降雪によって作業が増え、買い出しや開店準備も通常より早めに取りかかる必要があります。また、冬場は外出を控える方が多く、お客様も少なくなり寂しくなります。

初めての冬は記録的小雪で安心していたのですが、翌年12月には三日間降り止まない大雪に見舞われ、魚沼の雪のすごさを知りました。
私の地元も雪国ですが、ある程度降ると止むのであまり積もりません。これまで三日間も雪が降り止まなかったという経験をしたことがなかったので、本当に驚きました。
移住した当初、初めて古民家の「居酒屋 蛍」の屋根雪除雪をした際は7時間近くかかり、下ろした雪の山を見て途方に暮れました。見かねた近所の方が一緒に雪山を片づけてくれて事なきを得ましたが、皆さんがいなかったら心が折れていたかもしれません(笑)
近所の方は、私が一人で屋根雪除雪をしている時もさりげなく見守っていてくれるので、安心して除雪することができます。現在の店舗は融雪設備を導入し、以前よりずっと楽になりました​。

もう一つ、某大手ハンバーガーショップが近くにないのは切ないです。時々、あのジャンキーな味が食べたくなるんですよね。

 

移住を考えている方へ一言お願いします

魚沼市は、都会にずっと住んでいる人や若い世代にこそ面白いまちだと思います。雪は大変ですが、今までにない経験が待っています。
ただし、田舎は人と関わって暮らすことが基本です。地域の方々との付き合いを大切にできる方なら、きっと楽しく暮らせるはずです。
私の持論ですが、田舎は若いうちに、都会は年を取ってからの方が暮らしやすいと思います。自分に合った住み方と楽しみ方をぜひ見つけてください!

―ありがとうございました

 

仕事をきっかけに魚沼へ移住し、急な環境の変化も持ち前の明るさで人とのつながりを築いた曳地さん。
「どこでもしぶとく生きていけます!」と笑顔で語る姿に、名刺に刻まれた座右の銘「明朗闊達」が重なりました。
今後のさらなるご活躍を期待しています。

 

 

 

曳地卓さん職場写真
曳地 卓(ひきち すぐる)
福島県伊達市出身。
服飾専門学校在学中にアルバイトで始めたバーテンダーの
仕事で飲食業の楽しさに目覚め、早20年。
座右の銘は「明朗闊達」。魚沼市に移住して6年目。

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