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魚沼から離れて42年。 魚沼の若者にはガンガン出てきてほしいと思っています。

ページID:0007541 更新日:2023年2月17日更新 印刷ページ表示

都会(はらじゅく)と田舎(畑)を結ぶ場所

東京・奥原宿にお店を構える「はらじゅく畑」

魚沼市出身の方が店主と聞き、お店に伺いました。

時間より前について、ガラス張りのお店の前を通過すると、子どもを連れた若いお母さんが楽しそうに話しをしていました。

併設されているティースタンドでミルクティーをいただき、いざ取材へ。

はらじゅく畑の店主である林喜美子さんは魚沼の人らしい優しい笑顔で迎え入れてくださいました。

「はらじゅく畑」林さん

 

私の父は、株式会社大沢加工(魚沼市井口新田)の創立者の一人です。
専務として働きながら、営業もこなしていました。

先見の明があり、今ではよく見られるようになった雪中貯蔵も父のアイデアです。

特許も取得していました。

雪の利用を考え、アラスカの雪室を見学した際に「これだ!」と思って、おじと一緒に研究を重ねていました。

当時は誰も相手にしてくれなかったようですけどね。

これからは情報の時代だと、直売や通販をどこよりも早く始めていました。

 

平成7年に原宿に農水省の事業で数町村と10社を超える企業のアンテナショップが出来た時、物産を取りまとめたのが父でした。

私は奥只見のブースを任され、それが現在の仕事に繋がっています。

自分なりの宣伝の仕方として、人目に付かなければ意味がないと分かっていたので「地方を宣伝する場」と「地方に人を運ぶ場」を二本の柱としてやるべきことが決まりました。

「地方を宣伝する場」と「地方に人を運ぶ場」としてのはらじゅく畑

今度、岐阜県の特産品を2週間にわたってPRします。(取材時H29年1月中旬)

近くのroomsに岐阜の木工品などを展示するので、はらじゅく畑でもその期間は岐阜の特産品を使った期間限定ランチを出したり、SNSや看板、ポスターを利用して宣伝するなど、モノを売るだけではない宣伝をしていきます。

想いや気持ちがあれば、やり方はいかようにもあります。

ただモノをだけを渡して、売れた売れない、やってくれじゃダメなんですよ。

以前、新潟県の農業者の若者が私の事を探し当てて来てくれて、熱い想いを聞きました。

そして6次産業化のお手伝いとしてレシピを一緒に考案しました。

今、その商品はかなりの人気商品になっているようです。

そうやって、若い人に自分から提案して出てきて欲しいし、活躍の場を広げていって欲しいと願っています。

モノをつくるのは簡単ですが、大切なのは売っていくこと。

お客様は自由ですし、新しいものに行きたがるので、自分たちがどうしていきたいかを考えて欲しいですね。

魚沼の若者にも「これを置かせてほしい」という熱い意気込みを持ってガンガン出てきてほしいと思っています。

 

現在、株式会社はらじゅく畑の代表取締役でもある林さんの娘・菜美子さんにもお話を聞くことができました。

お母さま曰く、6年前に娘と共同経営になったことで、はらじゅく畑のあり方も少し変わったという事です。

 

これからは、モノを売るのではなく、情報を売っていく時代です。

繋がった方のベースに、ストーリーを持たせてコンサルティングし、良くして行ければと思っています。

東京に拠点があれば、何でもできます。

例えば、東京で良いものを知っていただき、その商品は地方から発送するなどのダイレクト販売も可能ではないでしょうか。

そのように、はらじゅく畑で何かをやりたい!と思っている方と仕事をしていきたいですね。

 

取材中、林さんに「おにぎり」をいただきました。

ハート形ににぎられた中心に昆布の佃煮が乗ったおにぎりは、一口食べるとほろっとくずれ、かみしめるとごはんの甘みと佃煮のしょっぱさが絶妙なおいしさでした。

味もさることながら、おにぎりには、結ぶ人の温かさ伝わります。

私も、林さんのような美味しく温かいおにぎりを結べるようになりたいと思いました。

お米でも何でも、地方には良いものが沢山ありますが、まだまだ多くの人に伝わっていないのが現状です。

東京のど真ん中にあるはらじゅく畑が、たくさんの地方と美味しいものをつなぐ拠点であり続けて欲しいと願っています。

 

林喜美子
旧湯之谷村出身。魚沼特使。

現在は東京にある「はらじゅく畑」の店主として活躍。

花嫁修業や初心者のための料理教室も開催中。

はらじゅく畑HP http://harajyukubatake.com/<外部リンク>