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湯之谷公民館館長が語る、私の「まち」はこんな「まち」
2町4村が合併してできた魚沼市は、ひとつの市でありながら各地域によってさまざまな特性が見られます。
こちらでは、各地域の公民館長が、地域の特性やぜひ見ていただきたいおすすめスポットをご紹介します。
公民館と聞くと、何かお堅いところと思われがちですが、公民館の館長も事務員の方も優しい笑顔で迎え入れてくれます。
皆様のお越しを心待ちにしておりますので、公民館をどうぞ大いに活用してください!
湯之谷公民館(ゆのたにこうみんかん)
「湯之谷」と名前にあるように、開湯1300年の歴史を誇る大湯温泉や国内屈指のラジウム泉・栃尾又温泉をはじめ、駒の湯温泉、折立温泉、銀山平温泉、芋川温泉など、たくさんの温泉が沸き出ています。
地域には住民専用の温泉共同浴場もあり、住民の憩いの場になっています。
湯之谷地域を語る上で忘れてはならないのが「銀山」
その名の通り、江戸時代は銀の採掘をしていました。
佐渡の金山に対し、越後の銀山と言われ、最盛期は2万6千人の一大銀山街だったと言われています。
今もその採掘した跡を見ることができます。
明治後期には銀山探検隊によって只見川の水力発電が有望視され、大規模な電源開発が模索されました。
昭和28年に着工され、昭和36年に完成した奥只見ダムは、当時東洋一の規模を誇りました。
そのダム工事のためにつくられた奥只見シルバーラインの長いトンネルは、洞窟探検の気分で一見の価値がありますよ。
船で行く尾瀬の玄関口でもある奥只見湖は特に紅葉が美しく、周遊のクルーズ船も運行しています。
この魚沼ルートからは観光客だけでなく、市内外の多くの小学校が環境学習で入山しています。
公民館としては、まだまだ目指すところまで取り組みができていないと感じています。
役所みたいな公民館ではなく、地域に溶け込み、顔が見えて話ができる公民館にしていきたいと考えています。
子どもから高齢者まで「生涯学習」を自らどのように学んでいくかが大切だと考えています。
地域の自主性も尊重し、支援などもしていきたいと思っています。
公民館長おすすめスポット
栃尾又温泉の子持ち杉と夫婦欅(めおとけやき)
行基作といわれる、由緒ある薬師如来が安置されている御堂の境内に子持ち杉と夫婦欅があります。
このご神木を跨ぐと、子宝に恵まれると言い伝えられています。
御堂には、お礼参りの札がたくさん並んでいました。
子持ち杉
夫婦欅
大福山十二山神社と銀山間歩(坑道跡)
明暦三年(1657年)、高田藩は山の神「十二山神社」を祀って、盛大なお山初め儀を挙行。大福銀山(だいふくぎんざん)と名付けて本格的に銀の採掘に係りました。
断続的ながら200年以上続いた銀山の坑道の大部分は湖底に沈みましたが、水没を免れた一部の坑道から当時をしのぶことができます。
※写真は坑道内を撮影していますが、普段は門があり入ることができません。
湯之谷公民館主催の『ふるさと歴史講座「銀山の史跡探検」に同行し、撮影させていただきました。
公民館講座では、このような地域の史実を学ぶ講座もたくさんあります。
旧湯之谷村指定文化財
当時が偲べる貴重な遺跡
間歩入口
坑道
大福山十二神社
お話しを伺った方
湯之谷公民館長 星義廣
湯之谷公民館
新潟県魚沼市七日市32(湯之谷世代間交流施設)
Tel:025-792-0530