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魚沼のオヤカタ論。-株式会社魚沼市環境事業公社編-

ページID:0007599 更新日:2023年2月20日更新 印刷ページ表示

就職・転職を考える時、人は何を基準に「仕事」を探しているのでしょうか。

私事ですが、2度目の転職を考えている時、転職サイトにびっしりと刻まれた某会社社長の想いに興味を持ちました。
大きな会社ではなかったけど、社長の活きた声はしっかりと私の中に届き、この社長の下で働いてみたいと思ったことがきっかけで、その会社に転職を果たした過去があります。

『魚沼のオヤカタ論。』では、市内事業者のオヤカタの、仕事に対する姿勢や内に秘めた熱い想い、きれいごとだけではない現場の話などを伝えていきます。
私と同じように、この記事を読んでいるあなたの、就職、転職先を考える一助になることを願って。

 

日々、環境整備。

株式会社魚沼市環境事業公社 大桃氏写真
株式会社魚沼市環境事業公社 代表取締役社長 大桃 政春 氏

 

まずは会社の成り立ちについて教えてください

当時魚沼市内(旧6町村)には、し尿等収集運搬業者が5社ありました。
行政から今後人手が足りなくなるという助言を受けたことや、生活様式が変わって下水道になることを見越して、平成3年4月に「株式会社アロンクリーン」を立ち上げました。

ただ、立ち上げた当初は企業体のような状態で、本格的に1社体制になったのは平成16年の町村合併後からです。仕事も公共的なものが増えました。
現在はし尿や一般廃棄物の収集運搬の他、下水道処理施設、農業集落排水の処理施設、ごみ焼却施設(エコプラント)の運転管理や指定管理者として魚沼市斎場の運転管理等を行っています。

本社駐車場の写真
ドローンで撮影した本社駐車場

ごみ焼却施設でのクレーン操作写真
ごみ焼却施設でのクレーン操作

魚沼市斎場の写真
魚沼市斎場

 

仕事の魅力は何でしょうか

下水道処理施設を例に挙げると、私たちは、家庭等から出た生活排水を下水処理し、下流の方々のためにきれいにして河川に戻す、大切な仕事をしています。
下水処理は、まず機械で大きいものと小さいものに分け、大きいものは破砕します。こなれてきたら何十種類というたくさんの微生物が、がんばって分解処理します。
BODという汚水の管理指標があるのですが、施設に運ばれてきたものが200mg/Lだとすると、施設内で195mg程除去して、1~5mg/Lの数値で下流に戻しています。
機械処理だけではできないものなので、そこに大変な魅力があります。

水質検査の写真
水質検査

 

仕事をする上で大変なことは何でしょうか

微生物の活動に支障が無いよう、処理施設に入った際は人間の五感を頼りに異常がないかを確認をします。例えば、異音がないか、異常な臭いはしないか、機械を触ってみて異常な熱さはないか…
微生物管理が一番大変ですね。
また、夏は暑く、冬は冷たい雪解け水にも触れます。

施設全体を管理するので、図面を見て機械設備を管理したり、オイル交換やグリスアップ、基本的な電気の管理など仕事は多岐に渡り、ボリュームがあります。

微生物管理の写真
外は夏暑く、冬寒い。しかし、誰かがやらなければならない大切な仕事。

 

どのような方に向いている仕事だと思いますか

感性豊かな方が向いていると思います。
五感を使って異常を察知するなど、感覚的なところが多いです。
機械も異常があれば異音を出したり、熱くなったりしますよね。
機械も微生物も生物だと思って、相手の立場に立って仕事ができると良いですね。

熱く語る社長の写真
「機械も微生物も生物だと思って、相手の立場に立って」という言葉に目から鱗。 感性豊かな方なのだと思いました。

 

資格が必要な職種もあると思いますが、資格取得の補助はありますか

業種が多岐に渡るので、バキュームカーを運転するための大型免許や下水道管路資格、浄化槽の維持管理資格等々さまざまな資格が必要となります。
当社では、資格をもっていない方でも気後れすることなく入社できるよう、会社の業務で必要な作業資格は全額、運転免許は半額を会社負担で取得が可能となっています。

なお、25歳以下は運転免許も全額会社負担となっています。
また、単身などでアパート住まいの25歳以下の方には賃貸費用のうち30,000円を補助しています。

 

会社で特に力を入れている取り組みはありますか

仕事や生活など、すべてに繋がる環境整備を徹底しています。
環境を整備することは、いかに仕事をしやすくするかということです。
特に力を入れているのは、「整頓」であり、物を置く場所、向き、数、掲示物の色や文字の大きさなどで、例えば「封筒の残数が10になったら補充を行う」というように、考え方を統一することにより、誰がやっても同じ状態が保たれています。
物を置く位置だけでなく、情報(書類)やPC内の管理などの整頓にも力を入れています。
施設がきれいになることはもとより、常に同じ状態にしておくことで、何か異変が起きた時に気づくことができるなど、仕事にも日々の生活にも活かすことができます。

朝礼の様子の写真
​朝礼の様子

 

また、評価についても一般的な仕事の経験や能力に応じた評価だけでなく、独自の取り組みをしています。
当社には入社40年選手もいれば、今年入社の新人もいますが、同じ土俵で評価する仕組みがあります。
仕事内容としては1~2名で行動する仕事が多く、少人数で仕事を行っているため、評価されにくく、馴れ合いも出てきます。
そこで、各業務でのグループや各業務の枠を超えたグループなどを様々なチームを作り、お互いに仕事を確認できるようにすることで、評価ができるようにし、やりがいにつなげています。
評価で勝ち負けを決めるわけではありませんが、やはりがんばった人には良い評価をしたいと思っています。

評価の仕組み例を挙げると、例えば現場100回帳というものをつくり、半日くらいずつ3カ月間様々な現場を見に行ってもらう取り組みをしています。
自身が所属する課だけでなく、色々な現場、場所を見てほしいという想いからつくりました。現場100回帳を達成した社員には手当があります。

新入社員が入社したら年齢の近い人をお世話係に任命し、3カ月くらいかけて様々な社内のルールを教えたり、お昼ご飯を食べたり時にはお酒も飲みながら、会社に早く馴染めるような仕組みもあります。もちろんこちらにも手当があります。

ドローン操作指導を受ける写真
​わからないこともすぐ聞ける環境があります。

 

そして、お客様の声や、業務改善・提案を受け付けています。

「お客様の声」は、とても大切です。こちらは業務中・業務外問わず、お客様などから良い点・悪い点をお聞きした際、提出するものになります。

「業務改善・提案」は、業務のヒントになるようなものであれば、テレビでこんなことをやっていましたというものでもOKです。その他、新規事業に関することや、規則のこと、社内コミュニケーションなどについて、よりよくするように提案するものになります。

こうやったら良くなる、こうしたらもっと良くなるという仕組みを、毎月一つは考えていきたいと思っています。

 

会社のPRをお願いします

当社の事業は公共的な仕事も多く、ライフラインに密着した仕事なので無くなることはありません。

安定して業務に取り組みながらも、ドローンを活用した新規事業を進めたり、常にお客様や社員の声を取り入れて業務改善を行うなど、何事にも臆することなく挑戦できる土壌を用意しています!

ドローン操作の写真
​工事現場や観光地などの高所からの撮影・記録 静止画・動画の撮影、PR動画の作成、 赤外線カメラを用いたより細かい調査を行っている。

 

ありがとうございました

 

下水処理の仕組みといえば、小学生の頃社会科で学び、下水処理場を見学した記憶がうっすらとあるくらい。
私達の生活にどれだけの恩恵があり、そこでどのような仕事がなされているのか、改めて知ると共に、うっすらとしか記憶のない自分が恥ずかしく、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
また、環境整備のお話は片付けの極意のようであり、取材後自宅の色々なものが積みあがった机の上をいそいそと片づけました(現在は元に戻っています…)

今回の取材で入社数カ月の方ともお話をさせていただきましたが、新入社員とは思えないほど会社の事情に詳しく、ご本人の仕事に対する意欲もさることながら、「現場100回帳」や「お客様の声・改善提案」など新人もベテランも同じ土俵でチャレンジでき、お客様や社員のどんな小さな声も聞き逃さない仕組みが、意欲向上につながっているのではないかと感じることができました。
環境整備に熱い想いを持つ大桃社長の元で働いてみたい!と思った方は、ぜひ連絡してみてください。

 

会社情報

株式会社魚沼市環境事業公社

〒946-0071
新潟県魚沼市七日市354-4
Tel:025-793-3131
Fax:025-792-8887

■事業内容

下水処理場・集落排水施設管理、ごみ焼却施設の運転管理、斎場等の運営管理、一般家庭の汲み取り・浄化槽関係の維持管理業務・ドローン業務

社員人数:33名
平均年齢:46.5歳

 

■株式会社魚沼市環境事業公社では、現在社員を募集しています。
詳しくはホームページ<外部リンク>または電話(025-793-3131)にてお問合せください。

担当:渡邉 明