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【突撃!オープンファクトリーvol.2】君は0.001mmの世界を知っているか!?精密加工の(株)加藤精工
オール魚沼の会社見学会、オープンファクトリーレポート(全4回)
今年で第3回を迎えた「魚沼オープンファクトリー2024」。
普段なかなか見ることができない魚沼市内企業の仕事を
間近で見て、知って、体験することができる
大好評のイベントです。
今回は、精密加工のものづくり現場に突撃レポートしてきました!
株式会社 加藤精工に行ってみた!
涼しい工場内♪
社長、本日はよろしくお願いします!
ここはどんな会社なんですか?
完全オーダーメイドの精密加工の会社です。
「カタログには載ってない、こんな形状や寸法のものが欲しいんだけど・・・」
というような、お客様の細かい要望にあったものを作っています!
ただの金属の棒が、工具になっていきます
これが製品ですね。いろんな形があります!
そうですね。
こちらがオーダーメイド特殊超硬工具といいます。
「超硬」というのはダイヤモンドの次に硬い物質です。
工具だけでなく、
自動車や航空機から、
カメラやロードバイクの部品まで幅広~く製作していますよ。
ロードバイクが趣味の学生さんが会社見学に参加してくれたとき、
「ツールドフランス」でも活躍していると聞いて喜んでましたね!
なんと!加藤精工製品が世界レベルのスポーツにも!
自分が作った部品から、やがて自分の好きなものが出来上がり、
それを誰かが喜んでくれるっていう
ものづくりの醍醐味を味わえますよ。
プラモデルが好きだったり、
家電や車の中身が気になって分解したくなるような探究心のある人は、
ものづくりの仕事は楽しいと思います!
ハイテク加工機械ゾーンに潜入!
大型の加工機械が所狭しと並んでいますね!
お客様の要望にきめ細かに対応するために
多数のメーカーの加工機械を導入しています。
1工程2工程では加工できないものでも、
複数の機械を駆使してオールマイティに対応しています。
これだけの種類があって、それを全て動かせる技術者が揃っているのは
全国的にも珍しいんじゃないでしょうか?
メーカーさんが勉強に来るくらいなんですよ。
1台、いったいおいくらなんでしょう…?
機械によって様々なので、はっきりとは言えませんが(笑)
いいお家が建つくらい…にしときましょうか(笑)
工具を設計し、形にしていきます!
魚沼の誇るものづくり技術者たち!
ザ・昭和の町工場ゾーンに潜入
こちらは手作業で動かす機械なんですね。
こちらにある機械は昭和30年代、東京オリンピックの時代ですね。
その頃の機械がまだ現役で動いているんですよ。
昭和から令和まで、ものづくりの歴史が凝縮されたような工場ですね。
うちに来るメーカーさんにもびっくりされるんですけど、
全国に1台、ここにしかない機械もあるんです。
全国にたった1台!!
加藤精工のプチ自慢です(笑)
令和のものづくりは、全て自動化・機械化されているのかと思ってました。
どんなに精密加工が自動化されても、手作業の工程はあるんですよ。
入ったばかりの社員はみんな一度は、「こんな細かい作業、絶対できない!」って思うんです。
私もそう思いました。
でも、最初はできなくて当たり前。
もちろん周りの先輩たちだってそう思って、きちんと教えます。
すると、「絶対できない!」と思ってたことが
だんだんできるようになってきて、自分の中の大きな壁がなくなっていく。
そして、世の中の役に立つものが出来上がる。
仕事をしてて、「やった!」って思う瞬間でしょうか。
お客様の難しい要望に応えて、お客様の課題が解決されて
「良かったよ!」「うまくいったよ!」という声を聞けたときですね。
そういう達成感は、社員みんなで共有しますね。
複雑な形状でも、0.001mm単位でも誤差を生まないよう再現性が大事。
細かすぎて伝わらない大事な作業…!
ものづくりだけじゃない、加藤精工の「人づくり」への挑戦
現在、障害者雇用にも積極的に取り組んでいます。
採用を始めたのは、4年前からですね。
一つのことに集中する力のある社員を採用したんです。
その社員が非常に優秀で!
会社の強力な戦力になっています。
それから、採用人数を少しずつ増やしています。
障害の特性によっては、ものづくり分野で力を発揮できる人がいます。
集中力は、ものづくり現場に必要なスキルですね。
何かを始めると没頭してしまったり、
じっくり一つのことに取り組めるタイプの人はおすすめですね。
就職や、Uターンを考えている人にメッセージをどうぞ。
このオープンファクトリーは、地元企業を知ってもらいたいという
思いでやっています。
大学へ進学した人、都会に出てみたい人、いろいろな人がいると思いますが
ふと何かのきっかけで魚沼に戻ってきて、
「あぁそういえば地元にこういう会社があったな」と思い出してくれたら、
帰ってきてくれたら嬉しいなと思っています。
ここでの仕事は、体力的にはきつい仕事ではないので、
あまり体力に自信がなくてもできます。
派手な仕事ではないけど、
もくもくと作業することが嫌いじゃない人、ぜひお越しください!
最後にこんな質問を♪
おすすめの魚沼グルメ、ありますか!?
(社長)やっぱり、もつ焼きですかね!
(課長)小出駅前の「磯島屋」をおすすめします♪
本日は、ありがとうございました!