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文化庁選定『歴史の道百選』 魚沼市「佐渡路-三国街道」、「会津街道-六十里越」選定決定
文化庁が令和元年10月29日、『歴史の道百選』の追加選定を発表しました。
全国に点在する道のうち、歴史的な背景を踏まえ選定され、魚沼市からは2街道が選ばれました。
平成8年に全国78か所が選定され、今回は新規選定36件、既選定への追加選定19件です。
これで「歴史の道」は114件となりました。
歴史の道百選 追加選定
会津街道―六十里越 新規
名称:会津街道―六十里越
読み:あいづかいどう―ろくじゅうりごえ
選定箇所:穴沢、細野(三茶峠)、大倉沢、三渕沢、東中、下倉、田戸(魚沼市)
概要:「会津街道―六十里越」は、堀之内で三国街道と別れ、破間川沿いに上流へ向かい、大白川新田から浅草岳の南側鞍部を越えて福島県南会津郡只見町に通じる県境の峠道をいいます。魚沼地方と奥会津地方を結ぶ街道で、中世には軍用道路として利用されてきました。近世になると、暮らしの道として日用雑貨類や綿布などが運ばれたほか、「越後縮」の原料として奥会津で生産された青苧が六十里越を通って小出・堀之内に卸されるようになります。
位置図: 六十里越1(田戸~三渕沢)[PDFファイル/1.02MB] 六十里越2(大倉沢~穴沢)[PDFファイル/1.29MB]
佐渡路―三国街道 既選定に追加
名称:佐渡路―三国街道
読み:さどじ―みくにかいどう
選定箇所:栃原峠(魚沼市)
概要:「佐渡路―三国街道」は日本海側と太平洋側を結ぶ主要な街道の一つで、幕府の佐渡金山の開発に伴って整備が進められました。堀之内は水陸交通の要衝に位置し、慶長年間(1596年~1615年)には三国街道の宿場として盛え、魚野川の水運が盛んになるに伴い商業化が進み、十日町や小千谷と並び縮市が開かれました。堀之内~浦佐間を走る栃原峠は寛永年間(1624年~1643年)に開削され、魚野川を渡る必要がない最短の街道として整備されました。今回は既選定箇所の北側が追加となります。
参考資料
文化庁 歴史の道百選 追加選定 概要(魚沼市抜粋) 概要(魚沼市抜粋)[PDFファイル/369KB]